還暦チャレンジ
東海道五十三次
歩き旅

準備・歩く編

2023年 3月

還暦を機に、東海道五十三次(日本橋~三条大橋)を、
17日間をかけて歩きました。

その時の記録・思い出を残し
新たに挑戦される方へ役立つことがあればと言う思いで、
本サイトを作成しました。

本サイトは、
歩くための基本情報
「準備・歩く編」

旅の思い出の写真を集めた
「ギャラリー編」

があります。

このサイトは
「準備・歩く編」

となります。

ご興味のある方は
「ギャラリー編」

もご覧ください。

※地図には、宿場やこのサイトで紹介されているアイテムの所在地が示されています。
右上の四角のアイコンをクリックして拡大地図でご覧ください。

動機

還暦・定年退職を迎える60歳で、何か記念になることをしたいと考えておりました。
そんな折、Youtubeでたまたまおすすめで出てきたスーツ交通チャンネルの「東海道五十三次自転車の旅」 を見ました。

コロナ禍中で、自由に旅行ができない時節柄、自転車なら人と会うことも最小限で旅ができるとの発想にて、電動自転車を使用し、9日間で東京(日本橋)から旧東海道をメインに使い京都三条から大阪高麗橋までを踏破する という企画でした。 全編を見るのはかなり時間がかかりましたが、時間を忘れて視聴しました。

 ※本にもなっているいるそうです。
  『スーツの東海道五十三次 自転車の旅 東京・日本橋から京都・三条大橋』 二見書房より

それに刺激され、Youtubeで、他に徒歩で東海道五十三次を通して踏破したコンテンツを探しました。yukitubeさんの16日間で踏破したコンテンツが見つかり視聴すると、私でも20日ぐらいかければ何とか踏破が可能ではないかと考え始めました。 このことがあり、上記にの還暦・定年退職記念企画は、東海道五十三次歩き旅にしようかなとぼんやりと思い始めました。

東海道五十三次歩き旅 実行まで約2年前の出来事…。

※当方の体力と運動経験
計画を考え出した当時(2021年)58歳で、週一草野球に参加し、
月一程度で関東エリアの低山の登山もしており年齢の割に体力はあったと認識しております。

東海道五十三次を歩くとは…

旧東海道の歴史等は他の方のサイトに譲るとして…。

468kmを17日間で歩きましたが、その殆どが一号線を主にした幹線道路の歩道や どこにでもある住宅街・山道を、トボトボ歩くということになります。 風光明媚な観光地・由緒ある神社仏閣・歴史を感じさせる街並み等、 楽しみながら旅を続けるというのには程遠い現実となります。街道を逸れて足を伸ばせば、 これらも多く見れることはあるかもしれませんが、私は 限られた予算・時間もあり、 アスリート的な感覚で黙々と歩き続ける旅となりました。

々と歩き続ける中で、街道沿いのいくつかの名所・旧跡、 53の各宿場町への到達、一里塚跡、また、時々現れる当時の面影が感じられる松並木などを 目標にすることでモチベーションを保つことになります。

れでも、サラリーマン時代に新幹線で何度も往復した東京―京都間を歩いて 踏破した時に感じた既存の現実感を超えた充実感・達成感は何事にも変えることはできず、 また、途中何度か頭によぎった「なんでこんなことやっているの?」という疑問も、旅を終えた後は 「やっぱりやってよかった」という喜びに変わりました。

んな旅でも興味がある方がいらっしゃいましたら、歩くための情報を提供 いたしますので、参考にしていただき、ぜひとも挑戦していただければと思います。

日本場 富士山 京都三条大橋

計画・装備

計画

1日30㎞を基準として、概算で約17日で踏破するとの計画を立てる。
期間設定は、会社を定年になる2023年3月から4月頃と設定。
服装・装備は、登山用の用品を中心に準備。

服装・装備

服装
早春のまだ肌寒い日もあり、基本的にインナーにはTシャツ、その上に薄手のフリースを着用し、登山用の伸縮性と撥水加工のあるパンツをそれぞれ2組用意し着回しする。
その他、雨天用のゴアテックス素材のパーカーと、防水加工のオーバーパンツ、防寒用のマイクロフリース、ウールの靴下、帽子を用意しました。
シューズに関しては、情報が多いためリハーサルの項目にて説明します。
装備
登山用の30リットルサイズのバックパックと、ポケット代わりのウエストパックを使用。
※ウエストパックは、スマホでルートを確認する時や急に財布が必要になる場面等、バックパックを下ろさずに必要な物がすぐ取り出せるため非常に有用であった。

リハーサル

何も分からずぶっつけ本番で歩くには、体力的・装備的にも不安があり、途中でリタイアする事の不安もあった。
そこで、1日約30㎞歩くことと、それを続けるというはどういう事であるかを体験するため、実行の約半年に1泊2日のリハーサルを2回行いました。

平塚宿 一里塚 石畳

旅程・実施

東海道五十三次の旅程 
(日本橋~三条大橋)

日程
2023年3月17日(金)~4月2日(日)
17日間
1日平均距離
27.5km
1日平均時間
7時間30分 
(休憩・昼食等を含め、出発してから到着するまでの時間)
平均気温
出発時 13.2℃
(最低9℃/最高21℃)
到着時 15.2℃
(最低8℃/最高20℃)
概算の予算
25万円程度
松並木

実施における注意点

旧東海道のルート確認の方法
旧東海道のルートは、現在では存在がなくなっている道もありますが、それでもせっかくなのでできるだけ旧道を歩いて踏破したいという思いは強い。
旧道ルートから外れて長く歩いてしまった時、間違った地点に戻るべきか?到達先で旧道に再度合流するか?こんな地獄の様な選択を迫られる場合があります。
ルートに関しては細心注意を払って確認しながら進みたいものです。

ルートの確認についてスマホのアプリとハンドブック的なものを参考にしまた。

  •    新版ちゃんと歩ける 東海道五十三次 東
    江戸日本橋~見付宿  山と渓谷社
  •    新版 ちゃんと歩ける東海道五十三次 西
    見付宿~京三条大橋  山と渓谷社
  •    スマホアプリ 東海道五十三次

実際歩くときは、スマホアプリで現在地を確認しながら進みました。 30分程の行程を設定し、到達時点の目標物(お寺とか、コンビニとか)を決めて、そこまで歩いて再度目標物を設定して歩くという形式で進みました。それでもコースアウトするはたびたびありました。

本は出し入れやページ確認に手間が掛かることと、歩いている現在地を正確にすることが難しい点があったため、朝食時のその日の歩くルートとそのルート上に何があるかの確認に使用しました。

シューズ
箱根越えと鈴鹿越え
旧東海道の難関とされる、箱根越えと鈴鹿越えにおけるそれぞれの特徴と攻略点について簡単にまとめましたので、下記からご確認ください。
箱根 鈴鹿

その他の情報

宿泊関連

日程 宿泊ホテル
3/17 Fri スーパーホテル戸塚
3/18 Sat 東横イン平塚駅前
3/19 Sun 伊東園箱根湯本
3/20 Mon セレクトイン三島
3/21 Tue・祝 スーパーホテル富士駅前
3/22 Wed ホテル盛松館(静岡駅)
3/23 Thu ホテル1-2-3島田(島田駅)
3/24 Fri 掛川ターミナルホテル
3/25 Sat グランドホテル浜松
3/26 Sun ジャストインプレミアム豊橋駅
3/27 Mon 岡崎第一ホテル
3/28 Tue 名鉄イン金山
3/29 Wed 東横イン近鉄四日市駅前
3/30 Thu アパホテル三重亀山
3/31 Fri ルートイン水口
4/1 Sat シェル近江八幡

道中最も心配になるのが、宿泊施設(ホテル)の手配となります。
身体的な疲労等で次の日にどこまで行けるかが確定できない旅になりますので、全行程のホテルを取っておくことも難しい状況となります。
よって、私は、2-3日後のホテルを取りながら進んでいきました。 しかし、到達目標の宿場が現在の市街地でない場合などは宿泊施設自体がないところもあり、ホテル探しはなかなか難しい課題となりました。
また、ホテル自体があったとしても、平日でも満室になっている場合が結構あり、思うように確保できなかったことで、ホテル探しに時間が掛かったことがまぁまぁありました。
また、宿泊ホテルの選択について、宿泊費は本旅において最も大きな支出になるため、予算の都合上、基本的にビジネスホテルでの滞在としておりました。
※ビジネスホテルでの宿泊を基本とする場合、大手チェーンのアプリを取得しておくと便利です。

目標宿場近くでホテルが取れない時の確保の方法
目標到達宿場の近くの電鉄の駅を確認その駅から近い市街地の駅を特定し、その市街地の 駅付近くで再度ホテルを探しました。
目標宿に到達してから最寄り駅に行き電車に乗りホテルまで 行き、翌朝前日の駅まで電車で戻るということになります。

洗濯

17日間の行程となりますので、洗濯が繰り返し必要になります。
私は、基本上下2セット持っていき、1日ごとにホテルで洗濯するということをしておりました。ホテルでは、洗濯・乾燥機はあるものの、2-3台ほどしかなく、使用されている場合も多く、また、時間も掛かるので他の人が先にしている場合、夕食などの合間をみて洗濯機等の空きを確認しておりました。
ある時は、悪く高校の運動部と一緒になり洗濯機が既にフル稼働順番待ちが発生しており深夜まで洗濯ができなかったこともありました。よって、ホテルに入ると直ぐに洗濯機を確保する事が習慣になりました。

朝食

出発までの時間をできるだけ短縮するため、朝食付きのホテルに泊まることを基本としました。
昨今は、安く朝食のバイキングを提供しているチェーンのビジネスホテルが多いので、 ホテル選び、予約時には朝食がついていることを確認した方がいいかと思います。

昼食

頻繁にはではないですが、昼食が食べれるお店やコンビニもないエリアが延々と続く 区間に遭遇することがあります。特に1号線からは少し離れたところに旧道がある場合、延々と住宅地を歩くことになりますので、朝食の時点で、行程中の昼食場所は確認しておいた方がいいかもしれません。